相続とは?

  
  ◇ 相続は何のためにあるのか? ◇

  相続は、亡くなった方と近しい方が今後生活を続ける上で支障のない

  ようにと配慮されている部分があります。

  例えば、「遺留分」がそれです。


  つまり、亡くなった方の財産権利をどう処分するか、といった面は当然

  ながら、残されたご家族のためにといった面があり、これがとても大事な

  部分でもあります。

  
  また、税法上を見ても、憲法では人はみな生まれながらに平等とは

  いいながら相続税で故人の全ての財産を取り上げるということは

  ありませんよね?

  これは先述の遺族の生活の保障という部分もさることながら、故人の

  生前に故人と一緒に、一つの家族として財産を築き上げた、つまりは

  ご家族が財産形成に貢献したとの意味もあるのです。


  こういった事情を踏まえて、相続は残されたご家族のためのもの

  であると考えるのが自然と言えるでしょう。


























  ◇ 相続税について ◇

  
  相続が開始すると、遺言書があれば通常は遺言書どおりに、無ければ

  相続人同士で遺産分割協議をすることになります。


  ところが、遺言書があっても、場合によってはすんなりと遺言書どおりに

  遺産の分割が進まないこともありますし、遺産分割協議に至っては、遠方

  の親せきと話し合いをしなければいけなかったり、納得しない人が

  出てきたりなど、なかなか相続手続きが進まないことがあります。


  その場合、相続税はいったいどうなるのでしょうか?

  遺産分割協議が整うまでは支払わなくていいのでは?と思われる方もいる

  かもしれませんが、実は違います。

  
  相続税は「相続を知ったときから10カ月以内」に申告・納税をしないと

  いけないと決められているのです。

  もしこの期限が過ぎてしまうと、無申告加算税が課されてしまいます。

  
  そして、この相続税はもちろん、被相続人ではなく、相続人(遺産を受け

  取る側の人)が払わなくてはならず、そして期限切れのペナルティに

  関しても同様に相続人が払う義務があるのです。


  実は平成25年度の相続税改正以前は、控除額が大きいため、多くの方の

  遺産が相続税の対象にはなりませんでした。

  しかし、改正後はいわゆる資産家のご家庭でなくても、相続税がかかる

  可能性が出てきたのには要注意です。



  さて、相続税に限らず、相続に関連するものには同様に期限が厳格に

  定まっているものがあります。


  次のページでは、そういった期間・期限も含めて、相続の手続きの流れを

  おっていきましょう。




  


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